今回クローズアップするのは…
「グリーンソリューション事業」
まちに緑を提供する当社のグリーンソリューション事業。
実は長い歴史を誇り、造園業界でも一目置かれているのをご存知でしょうか。
今回は事業スタートの経緯から独自の取り組みまで、詳しく紹介します!
北は北海道から南は沖縄まで、年間500種類以上の
グランドカバープランツを納品しています

開発マネジメント部
グリーンソリューショングループ
行田 恭子さん
Q.グリーンソリューション事業の始まりは?
パナソニックの創業者/松下興産の初代社長である松下幸之助氏が唱えた「自然と人間の共生」の理念に基づき、人と自然が調和した快適な生活空間の創造を目指して1979年にスタートしました。具体的には「グランドカバープランツ (Ground Cover Plants)」の有用性に着目し、“緑化”を念頭に置いた事業を開始しました。
Q.グランドカバープランツとはどのような植物なのですか?
芝生のように地面を覆いながら広がる植物の総称です。一般的には「地被植物」と呼ばれていて、「土壌の侵食を防ぐ」「雑草の成長を抑える」「地面や建物の屋上部分の表面温度を下げる」「美しい景観を作る」などさまざまな有用性を備えています。また、ビルやマンションの緑化工事から家庭園芸のガーデニングまで、幅広い用途や規模に利用できるのも大きなメリットです。


Q.1970年代当時、事業の様子はいかがでしたか?
1970年代といえば東京ディズニーランドが計画・施工され、それに伴い欧米の新しい緑化手法が日本に取り入れられ始めた時代です。当部署は「グランドカバープランツ」という単語が日本に入ってくるや、すぐに事業をスタートさせました。また注文者が求める現場に「植物を宅配便で納品する」という、当時では画期的な納品方法を始めたのも当社です。その頃は滋賀県の草津に栽培場もあり、海外から導入した植物の耐性試験なども行っていました。


Q.まさに先駆者だったのですね。現在の業務内容を教えてください。
グリーンソリューショングループの
主な業務は3つです。
グランドカバープランツの販売
ビル・マンションなどの外構工事や、花壇・ 道路・中央分離帯など造園工事現場で使われる、植物苗の販売です。


①グランドカバープランツの販売はB to Bの卸売業です。
緑化コンサルティング
周辺環境を考慮しながら、社内・社外に最適な緑化計画を提案します。

造園工事
植栽や庭園、公園、緑地などを整備したり、道路の緑地帯、建物の屋上や壁面、
駐車場などを緑化したりする工事を受注します。


②緑化コンサルティングはB to Cの業務で、採用された際は③造園工事を直接受注して施工します。
Q.販売業務について詳しく聞かせていただけますか?
現在スタッフは7名。決して大きな部署ではありませんが、当社と連携してくださる農家さんと地被植物の生産および出荷体制を構築し、お客さま(造園の施工会社や卸売業者)からの注文を受けて、北は北海道から南は沖縄まで、年間500種類以上のグランドカバープランツを納品しています。
当社には、グランドカバープランツに関する
トップレベルの知識が集積しています。
Q.同業他社にもグリーンソリューショングループのような組織はあるのですか?
当社のように植物の仕入れや販売を行っている会社はおそらくないと思います。鉄道会社などは沿線開発のためにグループ会社に緑化関連会社を持っているところがあったり、デベロッパー・ハウスメーカーの関連会社に造園業を行える会社はあったりしますが、対外的に植物苗を販売する専門部署が社内にある会社は非常に珍しいのではないでしょうか。
また、当社はグランドカバープランツが日本に普及し始めた頃から事業を行っているので、知識や経験では他社より優位性があり、各植物についての的確な助言をすることが可能です。歴史のある造園会社からも質問を受けるほど、当社にはグランドカバープランツに関するトップレベルの専門知識が集積しています。
Q.業務への想いやこだわりをお聞かせください。
現在この業界も、生産者や造園職人の高齢化、なり手不足などが問題となっています。当社の利益を守るだけでなく、生産者ならびにお客さまの利益も守り、かつ高い品質の緑を供給し続けることが必要なのです。私も持続可能な形で都市と地方を結ぶ架け橋の一助となるよう、微力ながらお手伝いしたいと思います。
歴史ある当部署に携わってまだ5年目。いまだに毎日知らない植物に出会います。初心を忘れず、少しでも先輩方に追いつけるよう、知識の研鑽を怠らないように頑張ります。
Q.これからチャレンジしたいことは?
時折注文のある樹木や造園の施工方法、景観デザイン設計(ランドスケープデザイン)についても知識を深めることです!
Q.最後に、社内にアピールしたいことをお聞かせください!
全国の駅、学校、公園、スポーツ施設、遊園地、複合施設、美術館…。少し大きめの緑化エリアなら、かなりの確率で当社が納品しています。当部署の商品を目にすることなく一年を過ごすことは不可能だと言っても過言ではありません(笑)
地味で目立たないグランドカバープランツですが、お客さまだけでなく、社員の皆さまも、ひそかに癒しているんです。


2024年8月に竣工した「シエリアタワー大阪堀江」では、生物多様性や
周辺環境に配慮した開発として、住宅事業本部と連携しながら、
豊かな緑地帯となるよう多種多様な植物を納品しました。
(大阪市内のタワーマンションの中で、ここまで緑豊かな物件はとっても珍しいのです!)
そこで、納品したグランドカバープランツを図鑑風にご紹介します!
【ディコンドラ】

花言葉:感謝
特徴:アメリカ、オーストラリア、東アジアなどが原産。小さく丸いハート形の葉をもつ
本物件の地面を覆いつくすように植わっているのが2,000potものディコンドラ。乾燥した日当たりを好むので、この猛暑でも青々と茂って美しいです。
【フウチソウ(風知草)】

花言葉:未来
特徴:日本原産。本州の山地の崖や尾根に見られる多年草
夏のわずかな風にもサヤサヤとそよぎ、風鈴のような効果をもたらします。秋には地上部が黄葉するので、見る人に季節を感じさせる非常に美しい植物です。
【クリスマスローズ】

花言葉:追憶、私を忘れないで
特徴:ヨーロッパ原産。花が少なくなる冬の時期に地面を彩る数少ない常緑植物
造園工事で使われているクリスマスローズの大半が2~3月の早春に開花する種類ですが、ここに植えられているニゲル種は本当にクリスマス時期に花をつける珍しい原種です。その可憐さから「冬の貴婦人」と呼ばれることも!
【アベリア・エドワードゴーチャー】

花言葉:「強運」、「謙虚」、「譲渡」
特徴:原種は中国原産。強健なので、都市部外構で多く見かけることができる
花を多くつけるだけでなく、開花期間も長いので、蝶などが訪れやすく、生物多様性にも貢献しています。