今回ご紹介するのは、2025年10月末に竣工した「関電不動産茅場町ビル」。
首都圏における当社単独でのオフィス開発としては
「関電不動産八重洲ビル」「関電不動産渋谷ビル」に続く3件目となります。
その開発ストーリーを、ご担当者に物語っていただきました!
関電不動産茅場町ビル
多様なつながりでチームビルディングを
後押しするオフィス。

「“つながり”に味方する。」をコンセプトに、ベンチャーやスタートアップ企業を主なターゲットとして、多様なつながりでチームビルディングを後押しするオフィスを開発しました。省エネ性能は建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランク(☆☆☆☆☆☆)および「ZEB Ready」認証を取得し、環境に優しいビルを目指しました。
物件概要
所在地 : 東京都中央区日本橋茅場町二丁目8-8(住居表示)
交通 : 東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅 徒歩1分
構造 / 規模 : 鉄骨造 9階建
敷地面積 : 263.56㎡(79.73坪)
延床面積 : 1,760.47㎡(532.54坪)
基準階貸室面積 : 189.58㎡(57.34坪)
用途 : 事務所
竣工 : 2025年10月31日

(左から)
首都圏事業本部 ビル事業部 建築技術グループ 杉本 香澄さん
首都圏事業本部 ビル事業部 事業推進第二グループ 小早川 あずささん
首都圏事業本部 ビル事業部 事業推進第二グループ 井上 直人さん
(左から)
首都圏事業本部 ビル事業部
建築技術グループ 杉本 香澄さん
首都圏事業本部 ビル事業部
事業推進第二グループ 小早川 あずささん
首都圏事業本部 ビル事業部
事業推進第二グループ 井上 直人さん
開発の経緯を語る
コンパクトオフィスの開発という新たな挑戦。
Q.元々は何があった場所なのですか?
井上さん:元々は、1階と地下に飲食店舗が入った7階建てのオフィスビルでした。
周辺の兜町(かぶとちょう)エリアでは、金融ベンチャー企業の支援や交流促進拠点の整備など、まちづくりが積極的に進められています。将来にわたって、金融系企業や資産運用会社などの集積が期待されるエリアであることから、当社初のコンパクトオフィス※の開発に取り組むうえで最適な立地と判断し、2023年に取得しました。
※コンパクトオフィス…基準階面積や階数等を総合的に勘案し、物件ごとにコンパクトオフィスであるかの該否を判断していますが、 当社では、概ね「基準階面積 100坪以下」をコンパクトオフィスの目安としています。

Q.計画から竣工までどのくらいの期間がかかったのですか?

ワーケーションの様子
井上さん:2023年5月に取得後、11月より解体に着手し、2024年8月より新築工事が始まりました。商品企画の根幹を作ったのちに、設計・施工を請け負ってくださった青木あすなろ建設と共にワーケーションなどを通して企画のブラッシュアップを行いました。そして、商品企画開始から長い期間をかけて2025年10月末に竣工を迎えました。
Q.開発にあたり、大変だったことを教えてください。
小早川さん:当社にとって初のコンパクトオフィス開発ということで、今までの開発物件とはターゲット層が異なっていたため、ペルソナ分析を丁寧に行い、ニーズを深く理解することから始めました。急成長しているベンチャー・スタートアップ企業は「30人の壁」と呼ばれる成長の節目があるということが分かったので、このビルがその壁を乗り越えるための“再スタートの場”となるような企画を目指しました。
「関電不動産茅場町ビル」の魅力を紹介します!
◆1階共用部
杉本さん:1階は全て共用部とし、大人数で集まれるラウンジ「Green Lounge」や来客用の貸し会議室、1on1やWeb会議に使えるマルチブース、ちょっとした休憩にも使えるオールジェンダートイレ「Restroom+」を設置しています。

1階ラウンジ「Green Lounge」
仲間が集まる公園「遊び場」のような空間を目指し、例えば床であれば芝生、壁面和紙クロスであれば四季を表現など、屋外を連想させる素材を選定し、「Green Lounge」と名付けました。ランチや個人作業のほか、全社会議や懇親会、スポーツ観戦など多目的に利用できるように設計しています。

貸し会議室

エントランスホール
エントランスを入った正面に貸し会議室を配置しました。室内にはフェイクグリーンを設置し、その緑をエントランスホールの風景の一部として取り込むことで、エントランスホールに奥行き感を持たせています。

◆ルーフテラス
杉本さん:今まで開発してきた八重洲ビル、渋谷ビルは多目的に利用できる空間である一方、本物件のルーフテラスは1階の共用ラウンジと差別化し、主に5~6名のチーム単位での利用を意識したつくりとしました。また、八重洲ビルや渋谷ビルの利用実態調査を通じて1人利用のニーズが高いことが分かったため、眺望も意識した1人利用専用の什器も配置しています。

◆建物全体における「木」の採用
杉本さん:外観には特徴的な木調アルミパネルを採用し、目線に近い低層部には実際の木も多く使用しました。また、東京都の「木の街並み創出事業」にも参画し、各階バルコニーの軒天井には東京都多摩産の木を採用しています。
外観と統一感を持たせるため、1階エレベーター周辺の壁には木目調シートを採用し、面貼りではなく、短冊貼りにして素材感を演出しています。


イチオシポイントを語る
Q.ご担当者のイチオシポイントを教えてください。
井上さん:
イチオシはエントランスアプローチです。
ビルの顔となるアプローチ部分はお客様へのご案内時も第一印象として非常に重要な役割を担っていると考えています。今回は外観から低層部、そしてエントランスへ木のデザインを引き込み、物件全体で統一感を演出しました。また、「Green Lounge」の開放的な空間や、あえて設けた2階部分のセットバックも含め、小規模ながらもグレード感の感じられるアプローチになっています。

外観

エントランスアプローチ

杉本さん:
アップサイクル品の採用
外装の木材が印象的な物件であるため、内装にも環境配慮を取り入れたいという思いがあり、廃材を再利用したアップサイクル品を一部採用しました。
1階貸し会議室では現場で廃棄されてしまうクロスやウッドデッキ、木材の端材を集めディスプレイを制作しています。また1階Restroom+では、黒部ダムの流木とフェイクグリーンを組み合わせ、リフレッシュできるナチュラルテイストな装飾を施しました。

貸し会議室

Restroom+
黒部ダムの流木とフェイクグリーンを組み合わせた装飾

小早川さん:
基準階の水回りがイチオシです。
コンパクトな物件ながらも、広めのパントリーと男女別のお手洗いを設けています。
他社物件のなかには最低限の設備に抑えているところも多いですが、誰もが使う部分だからこそ、働く人のモチベーションを上げるのには重要な部分だと考えています。男女ともにプライベートボックスを設置、さらに女性用にはパウダーコーナーも設置しており、テナント様の内覧の際にも喜んでいただけることが多いので、作って正解だったと思います。

パントリー

基準階女子トイレ
